オーストラリアにもっと長くいたい!学ビザ考え始めた人が読むブログ

はじめに

オーストラリアでのワーキングホリデーが終わりに近づくと、「もっと長く滞在したい」と考える人は多いです。
そこで選択肢として浮かぶのが、学生ビザへの切り替え

今回は、ワーホリから学生ビザに切り替えてオーストラリアに滞在しようと考えている人や、迷っている人に向けて、事前に知っておくべき重要ポイントをお伝えします。

「どの学校で何を学ぶかを考える」「学校見学をする」「ビザ申請に向けて貯金する」といった基本的なことは大切ですが、意外と知られていない細かい大事な話があるんです。

ワーホリから学生ビザへの切り替えを考えている方は最後まで読んでみてください!
周りに滞在延長しようかな!と思っているご友人がいる方は、ぜひこの記事をシェアしてみてくださいね!参考になるかと思います。

ワーキングホリデービザとは?

ご存じの方も多いと思いますが、まずはおさらいから。
オーストラリアのワーキングホリデービザは、入国から1年間有効なビザです。
このビザにはファースト・セカンド・サードの3段階があり、延長を希望する場合はセカンドビザの申請が可能です。

ただし、延長にはファームやホスピタリティなどの特定の仕事を88日間行うという条件があります。

学生ビザとは?

一方で学生ビザは、ワーホリのように期間が固定されているわけではなく、自分の就学期間に合わせて発給されるビザです。
このビザは、オーストラリアの語学学校・大学・TAFE・専門学校などで3か月以上学ぶ場合に申請できます。

年齢制限はありませんが、80%以上の出席率を維持することが必須です。また、2週間で48時間までの就労が認められているため、学びながら働くことも可能です。

ワーキングホリデービザから切り替え可能なビザは2種類

現在オーストラリアでワーキングホリデービザを持っている方が国内で滞在を延長できるビザは、セカンド・ワーキングホリデービザまたは学生ビザの2つだけです。

「ワーホリの後に少し観光してから帰りたいから、観光ビザに切り替えよう!」と思う方もいるかもしれませんが、ワーキングホリデービザから観光ビザへの切り替えはできません。延長を考えている方は、この点をしっかり押さえておきましょう。

 

学生ビザでオーストラリアに滞在する場合の費用目安

学生ビザでの滞在には、以下のような費用がかかります。

  • 学生ビザ申請費用(2024年7月時点で $1,600

  • OSHC(海外留学生健康保険 $55/月)

  • 学費$6000~/年

  • 生活費(滞在エリアやライフスタイルによって変動)

 

学生ビザでオーストラリアに滞在するなら、専門学校と語学学校どっちがおすすめ?

ワーホリビザから学生ビザに切り替えて滞在する場合、専門学校に通う方がおすすめです!
学生ビザで通える学校には、語学学校・専門学校・TAFE・大学などがありますが、どこを選ぶかは自分の目標次第。

  • 大学進学は学士号取得を目指す場合に適していますが、学費が高額で、そもそも学士号が必要かどうかを考える必要があります。

  • TAFE(州立の職業訓練校)は実践的なスキルを学べる良い選択肢ですが、年に2回しか入学日がないことや、希望するコースが開講されていない可能性があります。

  • 語学学校は英語力を伸ばすには最適ですが、資格取得にはつながらず、長期滞在やキャリアアップには向いていません

その点、専門学校は学費が安く、コースの選択肢が豊富で、資格取得も可能なため、多くの方が選んでいます。

 

専門学校に進学するメリット

授業料が安い → TAFEや大学と比べて費用を抑えられる
入学時期が多い → 1年に複数回の入学タイミングがあり、計画が立てやすい
TAFEと同じ資格を取得可能 → 資格が必要な仕事に活かせる
・ Pathway制度で大学進学も可能 → 卒業後、一定の条件を満たせば大学へ編入できる

 

ワーホリビザから学生ビザに切り替えるベストなタイミングとは?

ワーホリビザの期間内でも専門学校への入学は可能ですが、多くの人はワーホリ期間をギリギリまで活用したいと考えています。
そのため、ワーホリビザが切れた後すぐに入学できるコースを探すケースが一般的です。

ただし、ここで重要なのが 「ビザのルール」
ワーホリビザの有効期限が切れてから28日以内に始まるコースでなければ、学生ビザに切り替えられません。

切り替え前に確認すべきポイント

・ 自分のワーホリビザの有効期限を把握する
ビザが切れてから28日以内に開始するコースを見つける

専門学校の入学時期は?

オーストラリアの専門学校の多くは、年4回(1月・4月・7月・10月)入学のタイミングがあります。
そのため、自分のワーホリビザの期限と希望する学校の入学時期が合っているか、事前に確認することが大切です。

  • ワーホリビザの期限が10月末 → 11月入学のコースがないと厳しい

  • ワーホリビザの期限が6月 → 7月入学ならスムーズ

また、Greenwich College のように、年6回(1月・3月・5月・7月・9月・10月)入学できる学校もあるので、選択肢としてチェックしてみましょう!

ワーホリビザの期限と入学日が合わない場合の対処法

希望する学校の入学日がワーホリビザの期限から29日以上先になってしまう場合、主に2つの方法で対応できます。

① Mid Intake(ミッドインテイク)を利用する方法

一部の専門学校ではMid Intake(ミッドインテイク)という制度を設けています。

これは通常の学期開始日ではなく、学期の途中(中間あたり)にも入学日を設定する仕組みです。
なぜこんな制度があるのかというと、オーストラリアの専門学校は1学期が約13週間あるため、ワーホリビザの「28日ルール」に当てはまらない人が少なくないからです。
もし、Mid Intakeの入学日がワーホリビザの有効期限から28日以内であれば、そのタイミングで入学することで解決できます
ただし、すべての学校がMid Intakeを採用しているわけではないため、事前に希望する学校の入学日を確認することが重要です。

② Gap Fill(ギャップフィル)を活用する方法

これは、28日ルールに足りない期間を別のコースで埋める方法です。
例えば…ワーホリビザの期限から6週間後に専門学校の入学日が設定されている場合、28日ルールでは2週間分足りません。
この2週間を埋めるために、IELTS対策コースや英語コースを受講することで、連続した学習期間を作ることができます。
この方法を取る際のポイントは、どこでその追加のコースを受講するかです。

  • 専門学校自体に英語コースが併設されている場合 → そのまま申し込むのがスムーズ

  • 希望する学校で英語コースが開講していない場合 → 別の学校でコースを受ける必要がある

このとき注意すべきなのが、別の学校のコースが「CoE(入学証明)」の発行対象かどうかです。
CoEが発行されない場合、そのコースは学生ビザの申請時に正式な学習期間として認められず、結局意味がなくなってしまうこともあります。
そのため、事前に「CoEを発行してもらえるか?」を確認することが大切です。
Pathway(パスウェイ)提携がある学校であれば問題なく対応できることが多いですが、そうでない場合はしっかり確認しましょう。

補足:学生ビザが発行されるまでの注意点

ワーキングホリデービザの有効期限内に学生ビザを申請した場合、期限が切れるまではブリッジングビザは有効になりません

  • 申請がすぐに承認された場合 → ワーキングホリデービザの有効期限終了後そのまま学生ビザに切り替わります。

  • 審査に時間がかかる場合 → 申請後、移民局から「申請を受け付けました」という通知とブリッジングビザに関するレターが届きます。ただしブリッジングビザがすぐに有効になるわけではなく、現在のワーキングホリデービザが終了した後に初めてブリッジングビザが機能します。

この期間は基本的に今まで通り滞在できますが、思ったより早く学生ビザが発行されることもあります。
もし、学生ビザが発行された時点で学校がまだ始まっていない場合、その期間は一切働けなくなるため注意が必要です。
ワーホリビザ中は問題なく働けていたとしても、学生ビザの就労ルールが適用されるため、入学日までアルバイトができなくなる可能性があります。
「ワーホリ中に働いていたけど、ビザ切り替え後にしばらく収入ゼロになってしまった…」 というケースもあるので、切り替えのタイミングには気を付けましょう!

オーストラリアの学校に入学するために必要な英語力

オーストラリアの専門学校、大学、TAFE(職業教育機関)に入学するためには、基本的な条件として以下の2つが求められます。

  • 高校卒業以上の学歴があること

  • IELTS 5.5(アカデミックモジュール)相当以上の英語力があること

この英語力は、入学前に証明する必要があります。なぜなら、必要な英語力がないと授業についていくのが難しく、学習の質を確保できないためです。

英語力の証明方法

ワーキングホリデーで以前に英語学校へ通っていたかもしれません。その場合、中上級レベル(Upper-Intermediate)以上のコースを修了していれば、IELTS 5.5相当とみなされるケースがあります(※条件あり)。
また、IELTS以外にも、TOEFLやPTE(Pearson Test of English Academic)などの英語試験で同等のスコアを取得していれば、それを証明として提出することが可能です。

英語力はあるのに資格がない場合は?

日常生活や仕事で英語を使えても、正式な資格を持っていない方も少なくありません。しかし、英語力を証明できなければ入学は認められません。そのため、該当する資格を持っていない場合は、事前にテストを受けるか、学校が指定する方法で英語力を証明する必要があります。

専門学校入学に向けた英語力の準備方法

オーストラリアの専門学校に進学するためには、IELTS 5.5相当の英語力が求められます。英語力の証明が必要ですが、その方法はいくつかあります。ここでは、主な3つの選択肢をご紹介します。

① 事前に英語学校に通う

ワーキングホリデービザから学生ビザに切り替える場合、多くの方は最初ワーホリの状態にあるはずです。ワーホリでは最大4か月間まで就学が可能なので、この期間を活用してIELTS 5.5相当の英語力を身につける方法があります。

  • IELTS対策コースを受講し、試験形式に慣れる

一般英語コースで中上級(Upper-Intermediate)以上を目指す

② IELTSの試験を受けて5.5を取得する

IELTSの試験は、コンピューターベースならほぼ毎日受験可能(地域による)です。事前にしっかり準備し、5.5以上のスコアを取得できれば、それを証明として提出できます。
ただし、IELTSは試験対策なしで挑むと難しいため、以下のような準備が必要です。

  • 試験の形式を理解する(リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能)

  • 対策教材を使って自主学習する(オンラインで無料・有料の教材が充実)

  • 模擬試験を受けて弱点を把握する

試験費用は445ドル(2024年時点)と決して安くはありません。そのため、無駄に試験を受けることがないよう、しっかりと対策をして臨むのがポイントです。

③ 専門学校の英語試験を受ける

入学を希望する専門学校によっては、独自の英語試験を実施しており、これに合格すればIELTSなどのスコア提出が不要になります。
この方法のメリットは、追加費用がかからない点です。しかし、もし試験に合格できなかった場合、条件付き入学となり、一定期間の英語コース(通常は12週間以上)の受講が必要になることがあります。

  • 4週間程度の短期間で済むケースもあるが、多くの場合は12週間以上の英語コースが求められる

  • 英語コースの受講期間分、入学が遅れる(1学期=約12週間)

  • 追加の学費が発生する

学生ビザを申請する際には問題ありませんが、学費やスケジュールの影響を考慮する必要があります。

④ 英語コースと専門学校のパッケージプラン

英語力がIELTS 5.5に達していない場合、英語コースと専門学校をセット(パッケージ)で申し込む方法もあります。

  • IELTS 5.0のスコアを証明できる場合 → 20週間の英語コースを受講後、専門学校へ進学可能

  • IELTS 5.5のスコアを証明できる場合 → 10週間の英語コースを受講後、専門学校へ進学可能

この方法なら、IELTSのスコアが足りなくても、一定期間の英語コースを受けることで入学要件を満たせるというメリットがあります。
ただし、実際にはIELTS 6.0を求められることもあり、移民局から証明を求められる可能性があります。そのため、万が一の際には、スムーズに証明を提出できるよう準備しておくことが重要です。

オーストラリアで学生ビザを取得する流れ

1. 滞在の目的を考える

まず最初に、「なぜオーストラリアに滞在を続けたいのか?」を明確にしましょう。
例えば、

  • できるだけ費用を抑えつつ滞在を延ばしたい → 授業料が比較的安い専門学校を選ぶ

  • 将来のキャリアに役立つスキルや資格を取得したい → 大学・大学院の専門コースを検討

  • 特定の分野を深く学びたい → 自分の興味・関心に合った学校を選択

目的が明確であれば、自分に合った進学先が見つけやすくなります。

2. 学校・コースを選ぶ

滞在の目的が決まったら、それに合った学校やコースを選びます。

  • どの都市にキャンパスがあるのか

  • 開講しているコースの内容

  • 卒業後の進路やキャリアに役立つか

  • 授業料や生活費を考慮した上でのコスト感

学校によって特色が異なるため、自分の目的に合った選択をすることが重要です。

3. 入学日の確認

オーストラリアの専門学校の入学日は学校ごとに異なります。一般的には1月・4月・7月・10月の年4回が多いですが、学校によっては年6回(1月・3月・5月・7月・9月・10月)入学可能な場合もあります。
そのため、希望する学校の入学時期を事前に確認し、計画的に準備を進めることが大切です。

4. 必要に応じて英語レベルのチェックを受ける

専門学校に入学するには、一定の英語力が求められます(一般的にはIELTS 5.5以上)。

  • IELTSを受験して証明する

  • 語学学校の卒業証明で免除される場合もあり

  • 英語力が足りない場合は、英語コースを受講してから専門コースへ進む

5. 学校へ申し込みをする

入学条件を満たし、必要な書類が揃ったら、希望する学校へ申し込みを行います。無事に合格すると、入学許可証(CoE:Confirmation of Enrolment)が発行されます
また、学生ビザを申請する前に、以下の準備が必要です。

  • 海外留学生健康保険(OSHC)への加入

  • GS(Genuine Student):オーストラリア滞在目的を記載したエッセイの準備

  • 最終学歴の成績証明書および学歴証明書(英文)

  • パスポート

これらを事前に準備しておくことで、申請をスムーズに進めることができます
+さらにおすすめの準備
以下の書類も用意しておくと、ビザ申請の審査がよりスムーズになります。

  • 残高証明書(目安:1年間の生活費 29,710 AUD+授業料 6,000 AUD+日本への帰国航空券 2,000 AUD

  • 英語力証明(IELTSや専門学校の英語試験の結果など)

特に残高証明は、資金証明を求められた際にすぐ提出できるよう準備しておくと安心です

6. 学生ビザを申請する

学校のCoE(入学許可証)が発行されたら、オンラインで学生ビザを申請します。
ビザの審査期間には個人差があり、即日発行される場合もあれば、3か月ほどかかることもあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
ワーホリから学生ビザへの切り替えを計画する際、まずは行きたい学校やコースについてしっかりと考え、準備することが大切です。しかし、ワーホリビザの期限と入学日の関係や、自身の英語力により、予定通りに進まないこともあります。
もちろん、ジャパセンでは、状況に応じたサンプルスケジュールやプランを提供していますので、不安や疑問があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。お一人お一人に合ったサポートをお届けします。

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